熊本県の多重債務者の債務整理相談の体験談です

熊本駅

熊本県に暮らしている50代の女性のケースです。

4年前に夫と離婚し、残っていた住宅ローン800万円の返済に追われて毎日を暮らしています。

前の夫との間に2人の子どもができましたが、いずれもいまは独立して生活をしており、女性は1人で生活をしています。

ただし、2人の子どもの教育費用としてローンを組んだり奨学金を借りたりしていましたので、それらの返済金がいまだに400万円ほど残っており、それも女性がひとりで支払っています。

そのため、女性はこれまでに消費者金融や信用金庫など、合計3社から300万円の借り入れをしてしまいました。

このような多重債務の状態にあるため、毎月の借入金返済額は15万円にまで膨れ上がっています。

女性はスーパーマーケットのパートやコンビニでの深夜のアルバイト、早朝の新聞配達など複数の仕事を掛け持ちながら頑張って働いていますが、毎月の収入は25万円程度しかありません。

そこから15万円の返済金や住宅ローンの返済などを行うと、手元に残るのはわずか数万円。そこから光熱費や水道料金、食費などを捻出しなければならず、現状でも家計は破たんしていると言っていいでしょう。

もちろん、自立した2人の子どもたちを頼ることもできますが、それぞれまだ収入も少ないなかで、アパートを借りて自立して生活をしている姿を見るにつけ、子どもに助けを求めることもできず、現在は新たにクレジットカードのキャッシングを利用するまでになっています。

このままの状態が続いてしまうと、借入金はますます膨れ上がっていきますので、女性自身の収入だけでは返済することが不可能にもなりかねません。

早朝から深夜まで掛け持ちで働いていることもあって、まとまった定職1つに絞って働くための職探しをする余裕もなく、休日には何をする気にもなれずに夕方まで寝たままといった日々が続いています。

自分の老後の心配もしなければならない年齢になってきていますが、老後のための貯えをする余裕は、まったくありません。

熊本県　大垣さん　58歳男性　不動産会社勤務

平々凡々、そんな言葉が私には相応しいと思っていました。

大学を卒業後、地元である熊本県にある不動産会社に就職をし、その後に結婚、翌年には子どもも生まれました。

3人の子どもに恵まれ、夫婦仲も悪くない、まさしく平々凡々な家庭だったと思います。

そんな状況が崩れてしまったのは、妻の病気でした。

ある日、帰宅途中に私の携帯電話が鳴りました。

見ると、珍しくも娘からの電話だったので、そのまま出ることにしたのです。

娘は電話口で泣きながらお母さんがお母さんがと繰り返すだけで、何があったのか詳細はわからなかったのですが、ともかく救急車を手配しました。

その後、長男から連絡が入り、妻が入院することになったとの話がありました。

急いで病院に駆けつけると、妻はいつものような顔で眠っていました。

入院治療費についてはそれなりに貯蓄があったので、あまり気にもしていませんでした。

しかし、いざ治療を始めるとなると保険外治療になるものも多く、あっという間にお金がなくなっていきます。

さらにタイミングの悪いことに、長男も志望していた熊本県内にある公立大学の受験に失敗し、私立の大学に行くことになったのです。

長男を責める気は毛頭ありませんが、この時にお金のやりくりをどうしようと必死だったのは覚えています。

結果、私は消費者金融からお金を借りてなんとかすることにしました。

入院治療費に加えて、3人の子どもの学費、他にもお金のかかることは沢山あります。

妻が加入していた保険からもお金は入ってきますが、ないよりはマシといった程度でしかありませんでした。

幸いにして治療のかいもあってか妻は退院することもできたので、ホッとしたのを覚えています。

それから借金の返済を本格的に始めたのですが、その時の総額がおよそ300万円ほどでしょうか。

下の子の大学に行く学費ともなると思うように返済することができません。

そこで私は恥を忍んで、会社のほど近くにあった弁護士事務所に相談をしたのです。

その時に債務整理という言葉を初めて知りました。

借金の減額、金利がない、この2点がとても魅力的な話で契約を即決しました。

今では当時の借金も完済し、笑い話のように語ることができます。

私のような平凡な人生を送る人間でも、こうしたピンチがあるのですね。