徳島県の多重債務者の債務整理相談の体験談です

徳島市内からの眉山

徳島県に暮らす80代の女性のケースです。現在、50代になる独身の娘と2人で生活をしています。

夫は数年前にすでに他界し、住宅ローンの支払いの終わった平屋の戸建てで暮らしています。

娘は近所の工場でアルバイトとして働いていて、毎月の収入は6万円程度。女性は年金を受給していて、毎月15万円をもらっていますので、一家の収入は毎月21万円程度になります。

娘が定職に就かなかったという事情もあり、夫が存命のころから、一家ではどうしても生活費に困窮することが多々ありました。

特に、夫が35年勤め上げた会社を退職した直後は、年金の支給もなく、家族3人はそれまでの貯えを食いつぶしながら生活を続けるしかありませんでした。

幸い、ある程度の退職金が支給されましたので、数年はそれを切り崩して生活していけましたが、夫が病に倒れて入院してからは、入院費用を工面するために大幅に出費が増えてしまい、一家はこれまで以上に生活に困窮することになってしまいました。

そこで、クレジットカードのキャッシングや信用金庫からの借り入れ、消費者金融を利用するなどして、これまでに合計8社、合計で900万円にものぼる借り入れに膨れ上がってしまったのです。

娘が定職に就いてくれさえすれば、今後の返済計画を描くことはできるのですが、現在は女性の年金と娘のアルバイトの収入を合わせても21万円、そのうち15万円が借金の返済に消えていきますので、生活費は6万円しか残りません。

女性は後期高齢者ですし、娘ももう50代です。

一家そろって高齢世代になりますので、医療費や介護費用など、今後ますますコストが増大することを覚悟しなければなりません。

現状の生活費6万円のままでは、それらに備えて貯蓄に回すこともできず、このままの状態が続けば親子共倒れといった事態を招きかねません。

女性自身としても、自分の先行きを考えると、娘を残していくことへの不安がとても大きく、これからの先行きについて考えると、居ても立っても居られなくなる気持ちに襲われてしまいます。

徳島県　飯田さん　36歳男性　自営業

徳島県で地元名産の稀少な砂糖を使った洋菓子屋を営んでいます。

事業が立ち行かず多額の借金を抱えていました。

洋菓子店の経営は子供のころからの夢で、製菓学校を卒業したのちに修行を重ねて今から4年前の32歳の時に独立しました。

最初に出店した店舗は手狭に感じており、独立してから数年も経たない内に徳島県に移住して洋菓子店を立ち上げました。

この県内では古くから和三盆とよばれる伝統的な砂糖を生産が行なわれていて、実は私の実家が和菓子屋を営んでいたこともあり、和三盆については以前から知っていて洋菓子にも活用できないかと模索していました。

そうした中で大きなブームになっていたロールケーキに乗っかり和風ロールケーキを専門に販売する事を思いつき、和三盆の故郷でもある徳島県に移住したのですが大失敗しました。

ロールケーキはしっとりとした生地に濃厚なクリームが合わさった素材本来の味を楽しめる物で、専門に扱う洋菓子店もあればコンビニスイーツとしても人気が高く、全国的にブームと呼べる状況がありました。

私が考えていた和の要素を織り交ぜたロールケーキもすでに存在しており、新たに発売するにあたり外れる要素はなかったはずでした。

しかし蓋を開けてみると路面店もネットショップも期待を大きく裏切る売り上げで、あっというまに借金まみれの多重債務者に陥ってしまいました。

一般的に洋菓子店は900万円ほどの初期投資が必要といわれていますが、都市部から離れているうえにロールケーキ専門店の場合は比較的に安い費用で済ませることができました。

しかし一番期待を寄せていたネットショップが閑古鳥の状態であり、アルバイトに辞めてもらったり様々な対策をしましたが結局のところ借金がかさんで多重債務に陥ることになったのです。

このままでは生活もままならなく、弁護士事務所に相談に訪れて現状を細かく説明して対応をお願いしました。

弁護士の方いわく多重債務でも破産は避けることができるそうで、知り合いの経営コンサルタントにも渡りを付けてくださったので、これからはもう一度人生をやり直すつもりで仕事にいそしんでいます。