兵庫県の多重債務者の債務整理相談の体験談です

ハーバーランド

兵庫県に暮らす60代の男性のケースです。

すでに永年勤めてきた会社を退職し、現在は運送会社の倉庫整理のアルバイトをして暮らしています。

すでに年金を受給できていますので、年金とアルバイトの給料を合わせると、毎月の収入は20万円程度にはなります。

35年の住宅ローンの支払いを終えた一戸建ての自宅に、60代の妻と30代の息子と3人で暮らしています。

ところが、男性には大きな問題があります。

30代の息子は高校生のころにひどいいじめを受けたことが原因で、大学にも行くことなく、就職もせずに引きこもりの状態がずっと続いています。

そして、もともと精神の弱かった妻はそのことに心を痛め、うつ病と診断されて自宅で療養を続けている状況です。

そのため、男性は妻の療養のための費用の工面を含めて、大人3人が暮らしていけるだけの収入を確保するために、退職後も東奔西走していくつものアルバイトやパートを掛け持ちしながら、一生懸命に働いています。

それでも生活費が足りず、これまでにクレジットカードや消費者金融の2社から、合計で150万円を借り入れしてしまっています。

自宅が賃貸ではないため、毎月決まった金額を用意する必要はありませんが、木造36年の自宅は老朽化が進行していることもあり、あちこち手を入れなければなりません。

男性も60代ですので、すべてを自分の手で行うわけにもいかず、専門業者に依頼をするとなるとある程度のコストを想定しなければなりません。

倉庫整理の仕事で疲れた身体で帰宅して、妻と息子のために夕飯を用意し、洗濯物もする生活をずっと続けています。

男性は自分でもとても辛抱強い性格だと自負していますが、年齢も年齢だけに、自分だけがこのままずっと走り続けられるかどうか、定かではありません。

もしも自分が怪我をして働けなくなってしまったら、借入金の返済が滞るだけでなく、妻と息子のこれからの暮らしにも大きなダメージを与えてしまうのです。

それを考えると、眠れない夜が続いてしまいます。

兵庫県在住　春日井さん　男性53歳　商事会社勤務

もともと私は裕福な家庭で育ったからか、お金に頓着することがありませんでした。

そうした性格は治らず、幼い頃から浪費癖があったと言えます。

それでもお金があれば問題なかったのでしょうが、裕福といっても知れたレベルですから、徐々に使えるお金が少なくなっていたのです。

特に自分でも酷かったのは社会人になりたての頃でしょう。

私は大学時代を過ごした兵庫県で商事会社に勤めることになりました。

学生時代とは比べ物にならない収入を得ることができましたので、遊びに、買い物にと大盤振る舞いをすることも多くなりました。

お酒を飲む場所では、そのお店に勤務する女性に良いところをみせたいという気持ちもあったのでしょう。

当然ですが、そうした生活をしていれば給料だけでは足りません。

親ならお金を持っているかと尋ねたところ、そんな金はないと一蹴されてしまいました。

これ以上、お金の無心をするのなら縁を切るとまで言われてしまい、私もすこで一回は懲りたのです。

しかし、子供の頃から染み付いていた性格を改善することは難しく、どうしても大盤振る舞いをしたくなってしまいます。

そこで知ったのが、テレビで宣伝をしていた消費者金融です。

お金を借りてまですることではないと今では思えるのですが、当時の私は歯止めがききませんでした。

兵庫県内には沢山の歓楽街もありますので、遊び場所に困らなかったことも拍車をかけたのでしょう。

1社だけでは足らず、さらに1社、さらに1社というように、どんどん借りるお金の額だけが増えていったのです。

それでも返済はできていましたので、まだ大丈夫という気持ちを抱いていました。

しかし、そうした生活が一変したのが阪神大震災です。

幸いにして兵庫県内でも被害が少ない場所にあったので、会社がなくなることはありませんでしたが、大きなダメージを受けたのも事実でした。

結果、給料も減額になったことから返済に困るようになり、結局は弁護士事務所に相談することになったのです。

そこで債務整理を行って、返済できる程度に借金の圧縮に成功しました。