大阪府の多重債務者の債務整理相談の体験談です

道頓堀川　夜景

大阪府の20代の男性のケースです。

男性は母親と二人暮らしで同居生活を行っています。

現在独身で仕事はネジなどの部品を製造する会社で製造工程を担当する派遣社員で、同業の会社2社を掛け持ちしながら働いています。

派遣社員と言っても日雇い扱いの仕事で、1日にもらえる賃金は8000円程度で、月収としては12万円ほどです。

母親と同居しているアパートの家賃が5万円で、それに光熱費や水道料金、2人分の食費などを足していくと、毎月の支出は11万円になります。

母子家庭で母親は病気がちであったため、これまでに5社から借金をしており、総額は160万円にものぼります。

毎月の返済のために3万円を用意しなければなりませんが、生活を続けていくための費用を差し引くと、とても返済にまわすことはできません。

そのため、返済のために新たに借金を重ねていかなければならない悪循環に陥っており、このままだと自己破産を考えなければならないかもしれません。

男性本人としても、この状況を打破するために、もっと条件の良い会社で働けるように職探しをしたいとずっと希望しています。

ところが、現状の仕事が忙しく、転職活動もろくに行うことができない状況なのです。

母親は依然として体が弱いため、外に出て働くことがどうしても難しく、息子である男性が一家を支えていかなければなりません。

この男性の場合は、収入を省みないで高価な物を購入したり、分不相応の散財をしたりしたことによって多重債務を背負うことになったのではありません。

そうではなく、最低限の生活を続けていくために、病気がちの母親をしっかりと支えていくために、どうしても借金をせざるを得なかったのです。

この男性のケースのように、母子家庭などの多くでは、経済的に苦しい状況のなかで生活に追われているひとが最近増えています。

親子で生活をしているために生活保護を申請するのも難しく、周囲に助けを求める声をあげることもできずに、多重債務に手を染めて苦しんでいるひとがいるのです。

大阪在住　鈴原さん　37歳男性　営業職

私が借金をし始めたのは生活費の穴埋めでした。

大学を卒業した後、私は大阪にある広告代理店に勤務することになりました。

社会人になりたての頃は生活も順調で、このまま年老いていくのかと思っていたくらいです。

しかし、次第に景気が悪くなっていったこともあり、私が勤務していた広告代理店もかなり業績が傾いてしまいました。

結果、リストラをされる目になってしまいます。

その後、次の勤務先を探すのですが、なかなか見つからなかったこともあり、アルバイトをしてつなぐことになりました。

コンビニの大阪市内のコンビニで深夜のアルバイトをしていたのですが、当然それだけでは生活していくことが辛かったです。

就職活動というのは、意外とお金がかかってしまうものなので、手を出すまいとは思っていたのですが、貯金が目減りしていくのに伴なって、会社員時代に何度か使ったことのある消費者金融でお金を借りることにしました。

1度借りてしまうと、人間タガが外れてしまうもので、生活費の穴埋めで借りていたお金がいつの間にか、贅沢をするためのお金として借りることも増えていきます。

そうして気がついた時には合計で5社から300万円近くのお金を借りていたのです。

月々の返済額が8万円近くにもなり、生活どころの話ではなくなりました。

どうにかしようにも私には専門的な知識もなかったのですが、コンビニの仕事帰りにふと弁護士事務所の看板が目に入ってきます。

天啓を得たかのように、私はその弁護士事務所に足を向けていました。

応対してくれたのは40代の女性の方だったのですが、とても親身になって話を聞いてもらったのを覚えています。

結果、その状況なら債務整理をした方が良いとのことで、そのためにも仕事に就いた方が良いと、現在勤務している会社の紹介もしてもらえました。

偶然、付き合いのある会社で社員募集をしていたところを紹介してもらえたので、本当に運が良かったのでしょう。

債務整理にも成功し、大幅に借金の圧縮となったことで返済も随分と楽になりました。